旧暦三月三日、上巳の節句。ウチには娘がいないので、妻が子供の頃のものを譲り受けて飾っている。せっかく飾るので、3/3から旧暦三月三日まで飾ることにしている。
ころんとしたフォルムがかわいい木目込み雛人形。「木目込み」とは木片や粘土のようなもので人形の型を作り、 着物の折れ目やしわの部分に切れ込みをいれた製法。今から約270年前の江戸中期、京都の上賀茂神社に仕えていた神官が奉納する柳筥(やないばこ:神事に用いられる箱)を作るかたわら、柳の木で人形を作ったのが木目込み雛人形の始まりとのこと。一般的な衣装着人形に比べて、素朴で扱いやすく、横長のプロポーションはより京都らしいのではと感じている。