2024-04-17 藤 藤の花が咲き出した。建築材として藤といえば、確か高山吉島家の床柱に藤の木があったはず。捻れた材で床框がはずれてきてしまっていたと記憶している。似た見た目の材に蔦もあり、裏千家咄々斎の床框と落掛(この二つが同じ材というのは珍しいかも)は松山藩久松家から拝領した蔦の木。藤も蔦も、つる性の植物なので、柱や框に使えるような大きな材が取れるのだろうか、とも思うが、太い蔦はそれほど珍しいものでもないらしく、金輪寺茶器は蔦で作られたものがあり、黒田辰秋の作品や白洲正子の著述で有名とのこと。