2024-03-13 巧藝画 我が家の平八郎。白梅小禽図。小禽は鷽(ウソ)。今回の展覧会で見たジョウビタキなども、平八郎の鳥は写実を超えて可愛らしいフォルム。色紙は大塚巧藝社の巧藝画、横山大観が提唱したという複製画。美術印刷の上に、古美術の修復も手掛ける絵師が手彩色している。ツルツルでペタッとした印刷の複製は飾る気がしませんが、岩絵具のようなザラザラした質感、キラキラした輝きは、鑑賞に堪え、日常に彩りを添えてくれる。写真家であった創業者の大塚稔は大観との出会いをきっかけに「美術の大衆化」に尽力、その志の恩恵を今受けている。