いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな 伊勢大輔
古(いにしえ)と今日、奈良と京、八重と九重と、時間と空間の対比が見事に織り込まれた素晴らしい歌。奈良の僧侶から一条天皇のもとに八重桜が送られ、それを受け取り和歌を詠む役を紫式部から譲られた伊勢大輔。この歌を即座に詠み、道長は感嘆し、周囲からもどよめきが起こったとか。
茶室の模型を持参して打ち合わせ。模型を作りながら、ここはこうした方が良いかも、と思っていたところを、写真を見た建築主さんからもご指摘いただき、納得して修正。眼の肥えた建築主さんからのご要望は、どれも首肯できるものばかりで、打ち合わせも楽しく、より良い方へ進められたように思う。